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べイビーわるきゅーれのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)
3.5
『 傷だらけの天使達🍰 』

殺しはピカイチ。
暮らしはイマイチ...
前から観たかったこの映画、この度やっと観れました!そしたら思ってたんと全然違ってたw

今週末、続編「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」の公開を控えたこちらの作品。「バッドボーイズ2バッド」的ネーミングがまた微笑ましい☺️ 前から観たかったのですが、人気作だというのに見放題で観れるのU-NEXTだけという... 本来「THE LAST OF US」の為の再加入だったわけですが、せっかくのこの機会逃すわけにはいかない!

オープニング。
一気にアガる展開も、えっ、どういう事?そういう展開が定期的に訪れる作品を期待していただけにちと拍子抜け。「こういう映画なの!?」と驚きつつ、そこからはなかなかにゆるい展開が続く。最近、奥さんの両親が「日本統一」にハマってるもんで、そのシリーズの顔とも言えるお方の登場に驚きつつ、そのお方をこんな風に使ってしまう何ともおいしい作り。この活かし方は面白い!

前の職場で新入社員を教育する際、コンビニでバイトしてた子の言葉遣いを直すのが一番大変でした💦社会経験はあるというのに、それが足枷となるという皮肉。働いた事がない子は、まだ何色にも染まってないから簡単に染まる事が出来る。そんな現実の皮肉さを思い出しました。

そんなわけで、一度“染まった”ものってなかなか抜けない。いや、なかなかっていうか、抜ける事はもう無いとも言える。だから、もうその染まった事を内包して生きていくしかない。身についた能力は活かしつつ、でも時代と世間に迎合する事も生きる為には必要となる。ここんとこジェームズ・ガン作品を続けて観てた事もあって、通ずるものを感じました。

最後は映画としてキメるとこしっかりキメてくるんだけど、その前段の抜いたとこがあったからこそキマるクライマックス!その映画の構成として贅沢な緩急と、ふたりの何とも微笑ましいやりとりにハマり、思わず2回観てしまいました!生きづらさを感じるこの時代。こういう時だからこそ、こんなゆるさが必要なのかも。ぜひ、続編も観に行きたいと思います!
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