亡くなった同性の恋人。
彼の母、息子と暮らす青年の物語。
愛した恋人の家族を守ること。
それが亡くなった恋人を思い続けることになる。
それがこの作品の主題なのだとしたら、
何層にも重なったエピソードが逆に焦点をぼやけさせてしまっていたように思う。
母との関係、子どもとの関係、亡くなった恋人との関係のどれもが、中途半端になってしまった。
恋人が亡くなる前の告白。
あのシーンで一気に物語の軸がわからなくなったと感じたのは、私だけ?
名作になる予感を秘めながら、なりきれなかった感じ。
主演の俳優に雰囲気があり、良かっただけに、少し残念。