ドルフィンキック

青空のゆくえのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

青空のゆくえ(2005年製作の映画)
5.0
中古DVDを購入して、見ました。
アメリカに転校することになったクラスで人気者の少年とその少年に好意を寄せる少女達のひと夏の出来事を描いた物語。
久しぶりに、爽やかな正統派の邦画の青春映画に出会えて、とても感動しました。

正に、日本の青春映画の隠れた名作だと思います♪

過激な描写やセリフもないので、安心して、楽しめます。
キャストの演技も、自然体で、良いですね。
内容に関しては、特別な事件は何も起きないし、正直、地味で、単調なお話ではあるのですが、少年少女達の心の揺れ動きが、美しい映像と季節感のある音楽と共に、丁寧に描かれていて、心に響きました。

「夏」、「部活」、「青空」、「白い雲」、「自転車」、「坂道」、「花火」、「タイムカプセル」・・・。青春映画には欠かせない「アイテム」が、映像に、ぎっしり詰まっていて、「あ~青春って、良いなあ~。」って思わせてくれる瑞々しくて、爽やかな良作でした。

少年達や主人公の少年に好意を寄せる、それぞれ、性格の違う、少女五人が、物語が進むにつれて、一つにまとまって行く展開が、微笑ましかったですね。
なので、映画を見終わったあとの爽快感が格別でした。

あと、挿入歌の山崎まさよしさんの「僕らは静かに消えていく」や夏らしさを感じさせるサン・パオの音楽が映像や物語にピッタリとマッチしていて、心地良くて、とても癒されました。
「夜のピクニック」などの青春映画が好きな人には、お勧めの作品ですね♪

本作を見て、劇中のサン・パオの音楽が、夏の日差しが似合う、季節感を感じる、素敵な音楽で、とても気に入って、今まで、サントラ盤のCDが、欲しいなあ~って、思いつつも、ずっと、先送りにしていたのですが、amazonさんで、お手頃のお値段で、出品されていたので、遂に、映画「青空のゆくえ」のオリジナルサウンドトラックのCDを購入しました。
本編中のキャスト陣のセリフも、収録されていて、そのシーンを、思い出しながら、聴き入ってしまいました♪
サン・パオの爽やかさと切なさを兼ね合わせた心やすらぐメロディが、とても心地良くて、素敵な音楽だなあ~って、改めて、思いました。
映画「青空のゆくえ」の切ないメロディを、聴いていると、映画「薄れゆく記憶のなかで」の辻陽さんの音楽と、共通点を感じて、グッと来ました♪

多分、まだ、映画「青空のゆくえ」のサントラ盤のCDには、それ程、プレミアが、付いていないと思うので、買えるときに、買っといて、とても良かったと思います♪
気になる方は、是非チェックして、聴いて下さい♪
映画を、未見の方でも、心やすらぐメロディなので、きっと、気に入って頂けると思います♪
夏に聴くのに最適な音楽ではありますが、どの季節に聴いても、楽しめると思います♪