イスタンブールの野良犬達とシリアからの難民の子供達の日常生活のお話。
BGMやセリフは一切なく、古代ギリシャ時代に犬のような生活をしていた哲学者ディアボロスの言葉が淡々と添えられる。
小学校3年位まで野良犬の群れが近所をうろついていて怖かった。札幌市では駆除のために毒饅頭作戦を展開いっきょに野良犬はいなくなった。ついでに放し飼いにしていた近所の牧場の犬チャンピーとボディーも誤って毒饅頭を食って死んでしまった。
シンナー中毒者も近くにいた。小学4年生の時の隣のクラスの斉藤実君だ。ある時彼はシンナーを入手できなかったのかボンドを袋に詰めそのまま寝てしまいボンドが鼻と口を塞ぎ窒息死してしまった。
不思議な世界観が漂う本作を見るうちにそんな記憶が蘇りました。
最後のシーン、街のスピーカーから流れる大音量のコーランに合わせ遠吠をする犬がなんともイスタンブールな映画「ストレイ犬が見た世界」(2020年作)なのであります。
