キョン太

私はヴァレンティナのキョン太のレビュー・感想・評価

私はヴァレンティナ(2020年製作の映画)
3.8
トランスジェンダーの女の子ヴァレンティナが転校先の高校で戦いを強いられる話。

生まれついた時と性別が違えば手続きも大変になるし、受け入れられない人間と出逢えば摩擦が起きる。
学生生活の空白を埋めるために補習に参加し、優秀で魅力的なヴァレンティナにはすぐ友達ができる。
けれどパーティで事件が起きてから、ゲス極まりない肉屋の兄弟に目をつけられてしまい……。

宗教的な観点から受け入れられない人もいるし、生理的に受け付けないなんてこともあるのは仕方ない。
でもそれをあからさまに口にして、攻撃しなきゃ気がすまない人までいるのはどうしてなのかな?
認めなくていい、尊重しなくていいと判断するのもおかしいけれど、そう思った対象に暴力を向けるのは、何故なんだろうね。

肉屋の兄貴のとんでも理論に度肝を抜かれたけど、ああいう輩こそ男性の敵ではないのかな。
弱い者にはムチを打つのではなく、手を差し伸べる人間になりたいものだ……。
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