バリカタ

ラプソディ オブ colorsのバリカタのレビュー・感想・評価

ラプソディ オブ colors(2020年製作の映画)
3.0
障がい者、健常者関係なく集うコミュニティを
描いたドキュメント作品です。
このコミュニティの存在を知ることは重要。

このコミュニティに参加している方々の表情を
見る限り、とてもとても充実されています。
どんなに辛いことがあっても、この場では
何も否定されず、疎まれず、叱られることもなく。
ただ、ただ、楽しむだけ。笑い合うだけ。

そこで晒しているのはその方々の全てでは
ないのでしょうが、社会で生きているときは
身につけているであろう鎧の何枚かを
脱いでいるように見えました。

とても心地よいのでしょうね。
それは障がい有無ではないのだろうなぁと。
健常だろうがなかろうが、種類の違いは
あるでしょうが生きにくいと思うストレスは
あるはず。それらを感じさせない場所、時間
とはとても貴重で愛おしいはずです。

だから人は集まり、去ることが悲しくなる。
でも、人は変わっていきます。
それまた障がいの有無にかかわらず。
だから、コミュニティを去っていく人もいます。
けど、それが普通・・・というか一般的。
「○○だから・・・居る」なんていう足枷は
人が集まるコミュニティには不要なんでしょう。
軽やかに楽しめなくなっちゃうから。

しかし、最後の方で「障がい」という点が
人間関係を変えてしまうということが描かれます。

「あぁ、そういう捉え方もあるのか・・・」

障がいがある方と近くなっていくということは
こういうことか・・・と学びました。

共通した楽しいことがあるから人が集まる。
なかなかあるようで無い。
このコミュニティに集うことができた方々が
羨ましかったです。奇跡的な場所だったのでは?
と思います。

良作でした。