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シン・仮面ライダーのNNNのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
2.2
ゴジラやウルトラマンはそのデカさだけで見世物足り得たけど、人間サイズの仮面ライダーは何で勝負するのだろうと興味はあった。

「仮面のフォルムは仮装ヒーローが珍しかった昭和の時代だからウケたんだ。類型的なものが氾濫する現代だと新味がないよ。それにマスクつけっぱなしだとマーベルと比較されてしまう。奴らには勝てん」

「やろうと思えば、誰でもコスプレを披露できる時代だよね。コスプレに特別感はないし、そもそも"変身"じゃない。中途半端にコスプレを意識させたり、コスプレと揶揄されたら負けだ」

「はっ(、、脱コロナ)脱マスク」

こういった思考からなんですかね。ほとんどのシーンでライダースーツ着ていながらも首から上を出しているのは。なるほどたしかに池松壮亮、柄本佑の二人はどこかしら陰のある顔。コスプレしてそうな顔じゃない。"どうしても仮面ライダーになりたかった人の顔"と言われれば、そんな気もしてくる。

まあ、仮面ライダー「の」設定にのめり込み過ぎた感は否めずっすね。仮面ライダー「が」の部分における作り手の映画的関心はそこまで無かったのかも。アクション撮れてなさすぎだし、編集ゴチャゴチャしてるし、画面は細部に乏しく、めちゃくちゃつまらなかったです。少数精鋭による「会話シーン→基地のような場所でボス戦」この繰り返しが息苦しくて、キャラに乗れずじまいの私は全く映画に乗れませんでした。
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