血しぶきがとぶのか。子供に見せるつもりはない「仮面ライダー」ね。
ショッカーの手によりバッタオーグとなった本郷猛。本郷をそう変えたのは緑川博士。博士はショッカーを裏切り、殺されたが、娘のルリ子がその遺志を継ぎ、本郷とともにショッカーの野望の前に立ちはだかる。本郷は「仮面ライダー」となって…といった、まぁそのままの話。
ただし、AIだの、オーグメントだの、プラーナだの、ハビタットだの、(もしかしたら当時も示されていたのかもしれないが)新たな概念が出てきて、新しいともいえるが、小難しいともいえる。
でもその設定が嫌いではなく、わずかしか出てこないサソリオーグなどオーグメントのキャラクターも楽しく、一文字隼人の登場にも心が躍り、意外に面白かった。
ショッカーの目指すものが、仮面ライダー同様に人類の幸福であることに驚く。結果としてはもちろん、仮面ライダー=善、ショッカー=悪となるわけだが、本当にそうしていいのか…このあたりの問題提起が見え隠れし、現代的で面白いと思った。
ただ…最後の決戦に今ひとつノレず。最後にアイディアが枯渇したような感じがして…
で、クモオーグとの戦いのところで出てきたあのホンダの車は何なのか。何かあるんだろうけど…いちいち細かいネタを解明するのが面倒くさい。