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Fire!(原題)の南のレビュー・感想・評価

Fire!(原題)(1901年製作の映画)
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消防活動は現実の職務が実際にサスペンス性を帯びており、ダイナミックで、アトラクション映画の時代から現在に至るまで映画にうってつけの題材だ。

「馬」や「煙」など19世紀末〜20世紀初頭の映画で頻出のスペクタクル要素も伴う。

今作や『消防夫の生活』を原点に、『タワーリングインフェルノ』も『バックドラフト』も『オンリー・ザ・ブレイブ』も生まれた。

カーテンがメラメラ燃えたり、高いところから飛び降りたりと、VFXがない時代の作品と知って観てるので尚のことハラハラさせられる。

本作の主題や演出方法はエドウィン・S・ポーター『アメリカ消防夫の生活』で引用されたと思われる。

ポーターが同作や『アンクルトムの小屋』の製作などを経て『大列車強盗』に至るまでの布石として、『Fire!』もまた映画史的に重要な作品の一つに数えられる。
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