もめん豆腐

ノーカントリーのもめん豆腐のネタバレレビュー・内容・結末

ノーカントリー(2007年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

酸素ボンベに殺されるなんて(『リング』より)。
ちょっ、顔!顔!顔!序盤から目がいっちゃってる。
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他の作品では怖くないのにハビエル・バルデムの顔の怖いことよ。髪型のせいか?マッシュルームカットは不気味なのか!?こちとら怖いとね、笑っちゃうのよ。だからこういう映画を家で観てる時、映画館でなくて良かった〜としみじみするわ〜。
トミー・リー・ジョーンズの古き良きアメリカを懐かしむ語りから入り、哲学的な語りで終わる。ラストのその語りの意味が全然わからんかった…🫠要するにもうアメリカは年寄りが安心して住める国ではなくなったって解釈でいい?(テキトー)
話のほとんどがモスとシガーの恐怖の追っかけっこ。そのせいで罪なき者がバッタバッタとブッコロサれる。そんなことあっていいのだろうか(反語)。その発端の、遠目で見ても“絶対ヤバい”特徴しかない現場から普通は静かに立ち去るものなのに、顔を突っ込むどころかその上前をはねるモスの、気が大きいのかバカなのかの無駄な行動力にポカーン。そんな行動力があったらもっと稼いでトレーラ暮らしから脱却しろ。まともじゃない奴よりまともじゃないモス。この恐怖の追っかけっこは、そもそもこのモスの異常性によって生まれてるので、この物語内で最もイカれてるのはモスだと思う。だって、大金をくすねたところで、使えなかったら元も子もない。そんな簡単なことが、わからないのか知ったこっちゃないのか、どっちなんだい!?
武器に酸素ボンベものけぞるほど驚いたのにプラス、BCGのようなお手制?銃までお持ちのシガー。シュガーじゃないよ、シガーだよ。児島じゃないよ、大島だよ。病院のベッドで天然で間違えたのち、わざとシュガー呼びするあたりも気が大きいのかバカなのか皆目見当もつかぬ。
鍵が酸素ボンベでシュポンと弾かれ、ターゲットかそうではないかなんて関係ないぜブッコロースのシガー。の割にマイルールには絶対に従う。そこはマイルールがゆるめの『トランスポーター』フランクとはちと違う。ガソリンスタンドのおじいちゃんとトレーラーハウス事務局?のおばちゃんはてっきり殺されると思いきや、鉄のマイルールによって生き延びる。いや〜、人生って不思議なものですね(愛燦燦)。それにしてもこのおばちゃんが思いの外強くて、笑った。「あんた聞いてた?」って強すぎ。シガーが何度も同じこと聞くからイライラするよね。
最後のモスの妻宅から立ち去った後のあの事故には「ひっ」と声が出た。そして原作にとても興味がわいた。天下無双に見えて、シガーにも避けきれないことがあるのをシュールに表現されていて呆気に取られた。おまけにモス同様、シャツを買うのも皮肉がきいてて小気味よい。
怖いしグロいけど、今後も喋りながら何度も観たい映画。
ところで、モスの妻が、あの『トレインスポッティング』のダイアンで驚いた!全然雰囲気が違う!さすが役者。
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