簡単に夢諦めんな！！って人に、しかも元お客さんに怒れるのすごい、っていうかなんで怒るのか分からない。って思ったけど、そのおかげで晴人は写真を撮って、変わらないものとして展示して、それを美咲が見て、自分が変わらないものとして記憶されることに納得しているから、必要なことだったのだと後で思った。桜色のニット帽で、気づけなかったことに気づいた晴人の後悔気持ち、計り知れない。でも、美咲からしたら、自分は晴人の中に変わらないものとしてありたいと思っていると思うから、だから自分が美咲だとあの時言わなかったのだと思うから、それでよかったと思う。満開のような、忘れたくない瞬間を過ごして、儚く散っていく、まさに桜だった。
