Jun55

ただ空高く舞えのJun55のレビュー・感想・評価

ただ空高く舞え(2020年製作の映画)
4.4
インド大映画祭で鑑賞。
IMDbの評価が8.7と高評価、且つ内外の映画賞を受賞しており、インド大映画祭の中でもMUST WATCHとしていたが、期待に応える作品だった。
監督、脚本はSudha Kongara。女性監督で2016年の「最終ラウンド/ファイナル・ラウンド」では監督賞を受賞し、IMWで鑑賞済。
この映画は主人公以上にAparna Balamuraliが演じた主人公の妻が重要なキャラクター設定になっている。これも女性監督らしさが出ているのだろう。(男性の脆さを支える女性、Equal Partnerとしての女性像)

ストーリーは実話をベースにしているので、気持ちが入りやすい。
対立軸も分かり易いし、”弱きを助け”のテーマは共感性を持ちやすい。
サクセスストーリーは挫折があって成り立つ、というのは理解しているのだが、この映画は挫折の連続でハラハラドキドキ感が大きく、それゆえにエンディングで感動の波が押し寄せてきた。
貧富の差の問題、社会における女性の役割、家族愛等、インド映画らしく心に響くテーマが詰まった映画だった。

因みに、コロナ前からインドの航空業界は混乱と混沌にあると認識しており、業界としては気になるところ。

Suriyaの映画は初めてだったが、大俳優の貫禄十分、ジャイ・ビームも観たい!
音楽も良かったのだが、「響け!情熱のムリダンガム」のG. V. Prakash Kumarが担当なのですね。
Jun55

Jun55