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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のバナバナのレビュー・感想・評価

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)
3.8
ゲゲゲの鬼太郎誕生譚の話です。
本作の評判の良さが伝わって来た頃には、公開が終わってしまっていたという、早く観たかった作品。
Amazon primさん、さっそく上げてくれてありがとう!

昭和31年、元帰還兵で東京の帝国血液銀行に勤める水木は、社内での自分の地位を上げるため、謎の血液製剤「M」を卸している地方の製薬会社「龍賀製薬」の長の葬儀に潜り込む。
しかし、そこでは龍賀一族の血縁者が次々と殺されるのだった…と、
9割方『犬神家の一族』で、残り一割が怪奇になっています。

鬼太郎の父親はまだ人間の容姿をしているし、水木も戦争中や帰還後に人間の嫌なところを見続けてきたので厭世的な気分にはなっているが、正義感のある人間で、鬼太郎父とバディを組む…という展開です。
水木は、戦争で左腕を失くし、嫌なものをいっぱい見てきた水木しげる先生へのオマージュですね。

結局「この世で一番怖いのは妖怪よりも人間の欲望」という、子供向けの『ゲゲゲの鬼太郎』ではなく、大人向けの内容になっているので、普段妖怪などに興味の無い方でも面白く観られると思います。
ただ、残りの一割の中には『進撃の巨人』っぽさも入っていましたw…が、楽しく鑑賞できました。
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