これはいつもの鬼太郎ではないが、これは良いぞ!
この映画が鬼太郎というより、水木先生の妖怪集大成作品と気がつくには時間かからず。
まぁ、血液銀行(←怠け酷い)の社員が水木ですからね。
水木は一人で村に行き、龍賀製薬の謎を解きますが、ここからは犬神家の一族並のミステリー。
とにかく登場人物がろくでもない人が多く、犬神家を舞台にしたアウトレイジ感もあり。どんどん人が死にます。「なんだばかやろー」
ホントに漫画だから中和されるかもですが、ろくな方はいません。
人の欲望こそが、妖怪なんぞを遥かにしのぐ強さがあるのを実感。
希望なのは、村に迷い込んだゲゲゲの旦那。これがまたかっこいい。この映画は唯一の光。
タイトルにつながる鬼太郎誕生には、涙が溢れてくるくらいせつなかったなぁ。
令和に観る昭和のアニメここに極まり!傑作です?!