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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のno6clubのレビュー・感想・評価

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)
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シンエヴァで副監督を務めた谷田部透湖さんのキャラクターデザインに一目惚れしてしまい、目玉の親父と鬼太郎しかキャラを知らず、ゲゲゲの鬼太郎という作品を1ミリも知らないのにもかかわらずキャラデザが良すぎるというだけで鑑賞。控えめに言ってガチでみて良かった。ドンピシャタイプの作品だった。

京極夏彦好きにこの映画を勧めるべきだってTwitterに書かれてあってガチで「これ本当に京極夏彦参加してないの…?嘘でしょ」ってくらい京極夏彦してた。個人的には「呪いとかお化けとか妖怪とか、そういうものの存在は信じた時点で有効化されるので実在はしない」っていう百鬼夜行シリーズの世界観が大好きなので、ゲゲゲの鬼太郎みたいにガチ妖怪がでてくる作品どうなんだろーと不安だったけど、これは攻めに攻めてるまず間違いなく子供向けで作ってるアニメ映画ではなかったのですごい最悪で良かったです!(褒め言葉)

ゲゲ郎が劇中言っていた「自分の見えている世界が全てじゃない。見えないけどいるんだよ。」で、関口巽思い出して死んじゃった。やつの場合「見えてるのに見えていない」という格の違いがあるが。

ほんとにキャラデザが最高すぎて…設定とかもオタクならみんな好きなやつだし1回じゃ足りない…まだまだ見たい…ゲゲ郎のビジュが最高すぎる…。なんか小さい頃は鬼太郎の左目がポロっととれちゃって、それが目玉の親父になったんだって勝手に思ってたんだけど、この映画であー目玉の親父ってそういう…!ちゃんと父だったんか…!とこの年で理解する機会があってちょっと嬉しかった。幼い頃の疑問が解決した。

救いがないというよりは容赦がない、希望がないというよりは報いがないみたいな、そんな時代のせいでもある暗くて閉鎖的な物語だったんだけど、なんというか鬼太郎の誕生、鬼太郎の存在そのものがゲゲ郎と水木の救いであり希望であるので…。鬼太郎~!!!!
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