Chelovek iz restorana(原題)を配信している動画配信サービス

『Chelovek iz restorana(原題)』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

Chelovek iz restorana(原題)
動画配信は2024年5月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

Chelovek iz restorana(原題)が配信されているサービス一覧

『Chelovek iz restorana(原題)』が配信されているサービスは見つかりませんでした。

Chelovek iz restorana(原題)が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
クランクイン!ビデオ
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
スターチャンネルEX
みるアジア
WOWOWオンデマンド

『Chelovek iz restorana(原題)』に投稿された感想・評価

ヤーコフ・プロタザノフが得意とする悲喜交々の人間模様、富裕層と労働者階級の象徴的対立について描かれたサイレント映画(この映画に対する日本語での言及は少なくともGoogle検索の限りにおいては見受けられず、巧まずしてこのレビューが日本初であるやもしれない)。

原題《Человек из ресторана》は英語で "Man from the Restaurant" であり、邦題をつけるならば──多少の結末への期待感を持たせて──『或る給仕の反抗』といった具合が良かろう。そう、主人公は「給仕」であり、単なる「人/男」ではなく、日本語の「仕へ給フ者」であることがこの作品の肝要である。

どういうことか。ここで描かれる "the Restaurant" は、町中の食堂ではなく、楽団オーケストラ付きのドレスコード付きの晩餐会場を思い浮かべてほしい。豪奢な食事と酒、そして女。金と権力に物を言わせて贅沢三昧の富裕層たちは、その実、残飯を混ぜられた食事を供されても気付きもしない。他方、労働者である給仕たちは、まともに支払われない給料にも関わらずタキシードで身を整え、プライベートの悲劇については顔に出すことが許されず、権力者たちの食事の後始末をする日々。ここにおいて、主人公はある種奴隷的役割を担っている。

物語上の展開では、主人公の娘が努力の甲斐あって楽団バイオリニストとして活躍しそうになった矢先、優しい青年との結婚を控えていたにも関わらず、その "the Restaurant" の客の一人である富裕層の圧力により身を売ることが要求されつつある、という緊張によって、これが「悲劇」となることが示唆され、不幸な結末を迎えるのではないか、という不安に対し、婚約者の青年が拳銃を構えるこの映画のポスター(赤と黒を基調として二等辺三角形で区分された、ロシア=アヴァンギャルド的なかっこいいデザインだ)によって鑑賞者は期待を持つ。

結末の仔細に関して述べることは控えるが、映画の終わり方としてはかなり澹泊で、もう一歩展開が欲しいという感は否めなかったが、主演のМихаил Чехов / Michael Chekhov ──余談だが、文豪チェーホフはMichael Chekhovの叔父にあたる──に限らず、役者たちの演技は真に迫っており、演劇的な身振りと表情だけで内面をはっきりと描き出していて素晴らしかった。これにより、プロタザノフも過度に説明的な字幕を挿入する必要がなくなり、洗練された作品となったと言えよう。