グッドスピード

ボーはおそれているのグッドスピードのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.5
"ヒキニートおじさん大爆発"

ママのスネを齧ってばかりの童貞ヒキニートおじさんに下す、ママの雷。毒息子と毒親の物語。

おもろいやん!!
意味深な、おそらく聖書からインスピレーションを得たであろうシーンがあったりして一見難解だが、実はなんの事はない。
この作品は甘やかされて育ったせいでイイ歳こいてママに寄生しているヤバイおっさんと、そのおっさんを甘やかして主に金銭面の面倒を見てきたやばいママが辿る哀れな末路である。
主人公もママもどっちもヤバい、壊れてなさそうだけど壊れてる家庭。あるよな〜こういう家庭。
どうしようもないヤバい主人公を、ヤバいママが糾弾する。うーん、地獄。
でもよくよく考えたら、主人公がママの事を心配し始めたキッカケは、クレジットカードが止められたからだし、主人公が一番クソかな。まぁママも虐待ママだからクソだけど。
現実にもこういうおっさん(おばさんもか?)いるよなぁって思った。5ちゃんねるとかにいっぱいいそう。
最後ママに命乞いするシーンで笑った。
アリ・アスター監督の「自立しろボケッ!!」ってメッセージがこもった作品。
あとボーが住んでる街が大好きだった。