羽菜

ボーはおそれているの羽菜のネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

「どうやって観客を不安な気持ちにさせようかと考えて作った(意訳)」というイイ笑顔の監督のインタビュー記事を読んでいたのでそのつもりで観たけど、不安と言うか本当に意味がわからなかった。点と点が繋がっているようで繋がっていない。落ち着かない。その辺りが「不穏」なんだろうな……
内容はあるようでないんじゃないかと思ってる ( ˘ω˘)゛本当に、監督が思いつくままにコンテ切ってそれを整合性とか考えずそのまま映画にしたような煩雑さ。
母親がヤベェ奴だったなって感想でしたね!
とにかく3時間も観るものじゃねぇなって気持ち。

ただ、一周回って楽しくなってきた不思議(笑)
人にお勧めはしないが( )、ホアキン・フェニックスの絶妙な演技は必見。
気になったら配信で観るくらいでいいかな、とも思うが、冒頭の音響は映画館ならではの演出だったので、そこだけは映画館で体験して欲しい気持ち。
でも配信でいいと思うっす。

2/17追記
この映画は「ユダヤ人の映画」というのを見かけてなるほどね〜と思った。
冒頭に割礼の男とか出てきたので宗教的な何かを感じはしたし、最後の裁判は「最後の審判」かなとか、そのくらいは思ったけど……ダイレクトにユダヤ教とかユダヤ人の歴史を描いていたのか。内容ないとか言って申し訳ない(笑)
安全に生活できず、理不尽に迫害され、世界を彷徨ったユダヤ人の歴史をなぞったというのと同時に、あくまで「ボー視点」というのも意識しておくべきかな。
この映画、最初から最後まで客観性がなくて、だから余計にスッキリせず、落ち着かなかったので。多分そこ、意識してるんだろうな。

冒頭の出産シーンが、爆撃シーンに見えたのも、あながち間違いではなかったのかもしれないな……
羽菜

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