くろねこヤマ子

ひらいてのくろねこヤマ子のレビュー・感想・評価

ひらいて(2021年製作の映画)
3.9
密かに想っていた男の子を
自分より「ナイ」と
(無意識に)思っていた子に
持って行かれていた悔しさ。

恥も外聞もなく行動力で
否定された自分を埋めようする
女子高生の物語。

この世代の女の子が持つ
独特なプライドが
上手く描かれていると思う。

たとえ君が
愛ちゃんに放つ言葉は
人格否定甚だしいけれど、
あながち間違ってないから
愛ちゃんの胸を刺す。

泣けた。こういう男子いたいた。
作間、上手いじゃねーか。

美雪ちゃんみたいな子もいたいた。
個人的にとても苦手だった。

愛ちゃんの歪んだ純粋さを
わたしは推したいし、認めるし、
癖のある自転車の漕ぎ方や
程よくついた太もものお肉も推したい。

傷ついたり傷つけたり、
時に自分自身を傷つけながら
女の子って成長していくんだと思ってる。
そういうのが詰まった作品だった。
すごく良かった。

折り紙の木も良かった。
ぷわーってなるところ良かった。
愛ちゃんのステージが
ひとつ上がったと思った。
原作にもあのシーンあるんだろうか。
どうやって文字にしているんだろう。

綿谷りささんの本、
家に数冊あるけど食指が動かず
読んだことないんだよな。

読んでみる?うーん、まぁいいかな。