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ひらいてのaのレビュー・感想・評価

ひらいて(2021年製作の映画)
5.0
ずうっと心臓がドクドクいっていてその音と共に映画をみた わりと序盤のゴミ箱蹴るとこからエンドロールが終わるまで泣いた 山田杏奈ちゃんと芋生悠ちゃん、、、、 カラオケのシーンでえええこの映画好きだーーの気持ちが爆発して口角やばかった

4D的に印象に残る画が多くて溺れるナイフよぎる 足利の匂いとか夜の深さ•色、瞳、手の演技 折り鶴でできたあの桜の木が危うさと妖しさの象徴で映画との相性に惚れ惚れした 蹴飛ばして、ピンクが風に舞うまでの流れはカットも美術もお芝居も灼きつく😭

愛ちゃんの、全能感•まわりに守られた自己愛の強さ•分析してそれを向けることで注意を引くっていう暴力•自分も周りも傷つける衝動、ぜんぶ身に覚えがあった
他人からも自分からも向かってくるどんな正論も「だから?」「したくてこうであるわけじゃない」って瞳の暗さ 今でもそう思ってしまうことがあるけど先生や親の立場で考えてしまってる自分もいて、もうあの頃には永遠に戻れないってなんだか悲しくなった

愛ちゃん(T ^ T)よしよし(T ^ T)よしよし(T ^ T)ってずっとしたくて 愛ちゃんを抱きしめたくて、大丈夫だよって心のなかで唱えてたけど終わってから考えるとこの大丈夫は誰のものだったんだろーー
圧倒的に自分とは違って、かといって羨望の対象でもなくて、私は私あの子はあの子って割り切ったうえで自分が好きで自分に自信があって、それでも好きな人の好きな人は自分ではないあの子だと悟ってしまった時生まれる何か。。
ひたすら身勝手で、何がしたいのかわからないまま好きと自分をぐちゃぐちゃに混ぜ合って放出してる様子が、一生懸命人を好きになっている様子が、怖くて怖くて愛おしかった

私がこんなにも愛ちゃんに肩入れしてずうっと涙を流してたのはたとえくんが作間くんだったからなのかなーーー を、やっぱりずっと考えてしまい台詞を思い返して考えて考えて嫌になってましたがそんなもんはどうでもよくて、たとえくんは作間くんだし現実で不変事実 作間くんじゃなくてもきっと観てたし、作間くんのこと知らなくても出会ってたし本当どうでもいい、作間くんにもっとたくさんのお芝居してほしいなーー

お手紙に原作から付け足された部分が私はすごく好きだった 原作はあらすじがしっくりきたけど私のなかの映画ひらいてはなんとなく違うもので、愛がたとえを好きになるのは自然でたとえが美雪を好きになるのも自然で美雪がふたりを愛するのも自然で でも、より狂気的でよりかわいらしくて魅力的だった
"私だけが見つけた好きな人"って、どんな人でもどんな相手でも、みんながそう思ってるんじゃないかなーーだから尊いきもち


きっと高校生の私がみたらなんのこっちゃわからなかっただろうけど、今みれてよかったな
いや、欲を言えば高校生の時と今どっちもの自分でみて、まるごと抱きしめたかったな

好き!大好き
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