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パーフェクト・ケアのYYamadaのレビュー・感想・評価

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)
3.8
【サスペンス映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ○: 観客の緊張感を煽る
 ○: 超常現象なし

◆作品名:
パーフェクト・ケア (2020)
◆サスペンスの要素:
・悪徳後見人とマフィアの鬩ぎ合い

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・法定後見人のマーラの仕事は、判断力の衰えた高齢者を守り、ケアすること。多くの顧客を抱え、裁判所からの信頼も厚いマーラだが、実は裏で医師や介護施設と結託して高齢者たちから資産を搾り取るという、悪徳後見人だった。
・パートナーのフランとともに順調にビジネスを進めるマーラだったが、新たに資産家の老女ジェニファーに狙いを定めたことから、歯車が狂い始める。身寄りのない孤独な老人だと思われたジェニファーの背後には、なぜかロシアンマフィアの存在があり、マーラは窮地に立たされるが…。

〈見処〉
①100%共感不能!なのに爽快!
 新感覚クライム・サスペンス
・『パーフェクト・ケア』(原題: I Care a Lot)は、2020年に製作されたクライム・サスペンス映画。監督は『アリス・クリードの失踪』のJ・ブレイクソン。
・主演は『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイク。本作にて第78回ゴールデングローブ賞の主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)を受賞している。
・共演は『ゲーム・オブ・スローンズ』『シラノ』のピーター・ディンクレイジ、『ベイビー・ドライバー』のエイザ・ゴンザレス、『ハンナとその姉妹』『ブロードウェイと銃弾』で2度のアカデミー助演女優賞をに輝くダイアン・ウィースト。

②結び…本作の見処は?
◎: 悪事なのに爽快!…「ベター・コール・ソウル」のようなコメディ仕立てによる演出により、日本公開時のキャッチ・コピーそのままの展開を見せる本作は、非常に観賞後の満足度が高い作品に仕上がっている。
◎:「No.1悪女女優」ロザムンド・パイクのパブリックイメージそのままの熱演は見どころ
○: 充実した共演陣のなかで、資産家の老女ジェニファーを演じるダイアン・ウィーストは、オスカー女優の貫禄の演技を見せている。
▲: 「知と知の攻防」 …とはいかず、結構泥臭く、浅めの鬩ぎ合い。
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