千年女優

ウォンカとチョコレート工場のはじまりの千年女優のレビュー・感想・評価

3.5
独創的なチョコを作り出すショコラティエで、亡き母との約束を果たすため一流のチョコ職人が集う街に訪れたウィリー・ウォンカ。強固なカルテルが結成されて新規出店が禁じられても夢を諦めない彼が、みなしごの少女ヌードルやウンパルンパとの出会いを経て不正を働くカルテルの社長たちに立ち向かう様を描いたファンタジー映画です。

ロアルド・ダールの世界的児童小説で2005年にティム・バートンが手掛けた映画版もヒットした『チョコレート工場の秘密』前日譚を『パディントン』のポール・キング監督で描くワーナー制作作品で、バートン版ではジョニー・デップが演じたウォンカを次世代スター筆頭のティモシー・シャラメが継ぎ、各国で上々のスタートを切りました。

ファンタジーやミュージカルといった要素をビッグバジェットで最大限活かす作りで、ドリーミーな世界観への期待をシャラメが流石のスター性で応えます。バートン節の苦みがなくなったことでスイート一辺倒と少々胃もたれするところはありますが、青春冒険譚として必要な要素を欠かさないことで生まれる爽やかさがカバーする一作です。
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