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言葉にならないのEDENのネタバレレビュー・内容・結末

言葉にならない(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

02/13/2021

my fffは、毎回視点のつけどころが良い映画が多いから良い。

自分を壊され自分の人生を壊され、憎しんでも憎しみきれない人が死ぬ直前。赦すことなんてできないし赦したくもない。彼にわかって欲しい、彼がしたことを。その最後のチャンス。このままじゃ私の人生は壊されたまま。完全に直ることなんてない、もはや小さい時に受けたことだから、それ以外の人生を私は知らない。私の人生を返して。

全ての感情と記憶が渦巻き、喉が詰まって息ができなくなる。

この後彼女はどうやって生きていくんだろう。その正解はしめされない。しめされないからこそ、映画が終わったあとも彼女の感情や渦巻く記憶を、観客は自分自身とともに運ぶ。観客の一部となる。それは苦しいことでもあるけど、観客にとってひとつの安心であり孤独からの開放であるような気がする。彼女と全く同じ経験でなくても、彼女に自分自身を重ねる人は多いのではないのかな。

追記: 待って私、ものすごい勘違いをしている??
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