吉田ジャスティスカツヲ

アクアマン/失われた王国の吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
4.2
あらゆる経緯や嫌なニュースを知らなければ、もっと直球で楽しめたかもしれない😞
賑やかな視覚で楽しい映画のはずなのに、【余計な雑念が過ぎってしまう】のです…


素のジェイソンモモアに1番近い役柄な、アーサー/アクアマンが暴れる第2作目。
前作では責任感に欠けていたヤサグレ半魚王子も、本作では人の親。
すっかり国王業務との兼業主夫と化した【モモアマン】にユーモアをにじませながら、新たなアドベンチャーを展開してゆきますよ💪

海洋はもちろん、砂漠にジャングルと、前作以上にスケールを広げた物語。
アクションフィールドが広がった分スリリングだし、また前作のヴィランだった【弟との骨肉珍道中のユーモア】もあり、大いに楽しいのです。
(冗談で弟を『ロキ』と呼ぶ場面があり、この世界にもMCUが作り話として出回っているのだなぁと😳)

『死霊館』以来その傾向が多く見られますがJ・ワン監督はどんなジャンルでも家族の物語に落とし込むことが上手。
本作も例外ではなく、ファミリーマンとなった彼らしい結末を用意。
前作以上にモモアマンを好きになることでしょう🤩


さて…鑑賞前は「どれくらい出てくるのか」と気になった【アンバーハードの活躍も】赤ん坊の母親として思ったよりも長く登場します。
彼女はどうしたって例の泥沼裁判劇が脳裏をよぎり、観ていて落ち着かないのも事実。
アンバーの表情の奥に、恐ろしい何かが見えるのです。

そしてジェームズガンによる大掛かりなリセットが宣言されてからDC映画がことごとく面白いのは、何とも皮肉な展開です。
今作で大きな区切りなってしまいますが、『マン・オブ・スティール』以降を全て劇場で観てきた私が、今さら言っても仕方ないのですが【何とも勿体ない感じ】がします。
最後の大花火となる本作は腕利きキャストによる、ヒーロー映画とはこうあるべきという楽しい一本でした。


今作のラストシーンが【ある映画のラストを連想させ】本作がこれから始まるDCスタジオの前の、最後の作品であることを再認識させてくれますよ😌