茲山魚譜　チャサンオボのmajiziのレビュー・感想・評価

静かで深い、良い映画だった。
元々韓国映画はあまり好きじゃないんだけど、これは素晴らしかった。

学ぶこと。対話すること。
あふれる好奇心。
謙虚であること。
身分制度のある時代、制限のある生活の中で自分にできることに向き合う姿勢。

どれもこれも胸にくる中、しんみりさせすぎないところも文学的でした。

何のために学ぶのか？
何のために生きるのか？

モノクロの中にたゆたう魚たち。
墨絵のように流れる海。
美しい風景画の中にいるようで、じんわりとそんなことを問いかけてくる作品。