ディオールで働くエステル(ナタリー・バイ)は出会った移民の若い女ジャド(リナ・クードリ)を見習いとして迎え入れる。反発しつつもジャドは仕事に魅力を感じていくが、彼女は親との関係に問題を抱え、エステルも娘との関係や仕事のストレスの問題を抱えていた。
「ミセス・ハリス、パリへ行く」といい、なかなかサービス精神旺盛(?)なディオールでの、内幕モノが観られるかと期待したけど、イマイチ期待外れだったかな。
娘の面影を見たとはいえ、エステルがジャドを唐突に食事に誘ったり、裁縫を手伝わせたり、かなり展開が強引だった。
そこから1時間以上経っても2人は言い合って距離が縮まらないし、仕事への情熱もあまり感じられなかった。
フランスの貧困層の暮らしとか移民問題なんかにも触れてはいたけど、ドレス作りのワクワクや、働く人たちの笑えるエピソードがなかったのが残念。
スラングが似合わないリナ・クードリ。あどけなく純朴さを感じさせる顔と、力強い目はどの作品でも印象に残るなー。
ということで、これはリナ・クードリを愛でる映画だな。