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オートクチュールのShokoのレビュー・感想・評価

オートクチュール(2021年製作の映画)
3.3
〖オートクチュール〗(映画/フランス/2021)



『ディオールのオートクチュール部門でアトリエ責任者を務める孤高のお針子エステルは、次のコレクションを最後に引退することを決めていた。準備に追われていたある朝、エステルは地下鉄で若い女性にハンドバッグをひったくられる。その犯人ジャドの滑らかに動く指にドレスを縫い上げる才能を直感したエステルは、彼女を警察へ突き出す代わりに見習いとしてアトリエに迎え入れる。反発しあいながらも、時には母娘のように、そして親友のように、美を生み出す繊細な技術をジャドに授けていくエステルだったが……』

おかあさんが観てて横でごろごろしながら結局最後まで一緒に観てしまった。
なんかそんな手を見ただけでお針子の才能あるとかわかって自分のカバン盗むような子をディオールのアトリエに入れるかね…って冒頭からご都合映画〜という感じではあったけど、そういうタイプのファンタジー映画です。
エステルは仕事に夢中で自分の娘を蔑ろにしてて(自分も母親に同じことされてた)ジャドのお母さんはうつ病で世話しないといけなくてその生活を支えるためにカバン盗んだりとかしないといけなかったんだろうけど、そういう終わってる母娘同士が出会って擬似親子みたいな感じになって終わった。
悪人はいるけど、わかりやすく悪人で最後はちゃんとみんなに嫌われてたし、それ以外の人が裏切ったりもしないし優しい世界の優しい映画で、ゆる〜っと観るのにはちょうどよかった。ラブもある。あと「この布はミスったら取り返しつかない」ってとこで「うわ絶対ミスるじゃん」って思ったけど大丈夫だったりして超やさしい。
ドレスも美しいし、普通に着てるお洋服のセンスがいちいちいい。
てかこういうお針子さんが着てる白衣みたいなのもすごく素敵だし(ファントムスレッドもこういうの着てたよね)ポシェットもかわいい。
あーフランス人になりて〜って声に出したらお母さんが私も〜って言ってた。
フランス人になりたいっていうかいきなりフランス人のおばあちゃんになりたいので人生やり直しとかじゃなくてこのままシームレスにフランス人になりつつ歳取らないかな〜って考えてる。素敵なボブカットにして綺麗な色の薄いニットとか着る。憧れ。

(156/おうち映画77)
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