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戦場のメリークリスマス 4K 修復版のtaominicocoのレビュー・感想・評価

4.5
待望の劇場鑑賞をしてきました。
買うつもりなかったのに、パンフレットも買ってしまった。

同級生の家がレンタルビデオ屋を営んでいて(た)、高校生の頃、その店でアルバイトをさせてもらってました。

旧作はただで貸してもらえたので、色んな作品を手当たり次第に観ました。

この作品も、もちろん観た気がします。
…が、子どもだったし戦争映画が苦手なので、真剣に観てなかった気がする…。
今回、新鮮な気持ちで観れました。

なんていうか……今の邦画にはない"覚悟"みたいなものを感じた。

後世に伝えるべきことは、どんな手段を使っても、誰かに非難されようが表現しなければならない。そんな覚悟を。

今の韓国映画には、その覚悟が感じられる作品が本当に多くて、国自体が映画産業と映画芸術へ理解があるんだろうな、と羨ましく思っています。

日本は、どこでどう間違って、少女漫画原作のイケメンを愛でる映画ばかり、量産されるようになってしまったんだろう……。

「イケメン使っとけば、まぁまぁヒットするんだろ?」的な?
んで、実際、まぁまぁ、ヒットしちゃうし。観客もバカにされたもんです。

と、思わず、愚痴になってしまいました💦


リアルタイムで観ていた方や、坂本教授&デヴィッド・ボウイのファンの感動には及びませんが、わたしも感動でボロ泣きしました。

個人を嫌いになりたくない…か😭


時代劇や大河ドラマで切腹のシーンを何度も観ているけど、本作でみた切腹には狂気を感じた。

切腹で責任を取る民族って、普通に考えて怖い…海外の人から野蛮だと思われても仕方ない気がしてくる。
こんなこと一度も思ったことなかったけど。


という気づきがあったのは、大島監督の視点が日本賛美でなかったからなのからだろうと、個人的には感じました。

今の歳で本作を劇場で観れた喜びは、語り尽くせぬものがあります。
ご興味ある方は、ぜひ、この機会に!
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