とも

カラーパープルのとものネタバレレビュー・内容・結末

カラーパープル(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

音楽はどれもキャッチーで耳に残る良い曲だし、救いのあるラストだったので、観終わった後は涙を流した爽快感も相まって「ああ良かった…」という気持ちにはなった。
ただあまりにも男性陣が畜生すぎて消化しきれないよ、、、(役者さんは何も悪くない)

ミスターはいくら最後にネティの帰国を助けたとは言え、それまでの言動がクソofクソ。
悪い人が少し良いことしたら株が上がる的な感じで許せる訳もなく、ギラギラのパンツ履いてる姿なんて鼻で笑った。
セリーに捨てられてもなお「必ず戻ってくる」と吐き捨てていたのも気持ち悪すぎて反吐が出る。

父親も鬼畜でキツすぎた。
黒人という差別を受けてきた黒人男性は、さらに弱い黒人女性を差別しないと自分として生きてこれなかったのだろうな。
虐げられて、虐げるのが当たり前な世界はあまりにも理不尽で、前半は観てるのがしんどくなり買ったココアを啜って何とか観続けた。

これを理不尽と思えて、セリーはどうしてずっと抵抗しないんだ…!と思える自分はすごく幸せで平和な時代に生きてるんだなと実感した。

セリーが自分自身を取り戻してからは感動と嬉しさで涙が止まらなかった。
特に、ずっと醜いと言われて呪いをかけられていたセリーが自分のことを美しいと歌えるようになったところが自分にはすごく刺さった。

ミュージカルで歌として消化してくれる感情があるから最後まで観れたけど、歌がなかったら途中でギブアップしていたかもしれない。
音楽の力を思い知る作品でもあった。

ミュージカル作品としてはとっっっても良かったと思う。
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