牛猫

ナウエルと魔法の本の牛猫のレビュー・感想・評価

ナウエルと魔法の本(2020年製作の映画)
2.0
漁師町に住みながらも海を恐れていた少年が、捕らえられた父親を救うために魔法の本を巡る冒険に繰り出す話。

上映後の監督インタビューがとても感じが良かったのであまり悪く言いたくないんだけど、わざわざ足を運んでまで観るレベルの内容ではなかった。

海辺の街が舞台だったり、チリの神話や文化を織り交ぜているとのことだったけど、全体的にどこかで観たことのあるようなファンタジーに終始していて設定もストーリーも目新しさはほとんどない。キャラクターに魅力があるわけでもなければ、派手なアクションシーンが描かれているわけでもない。
見どころらしき見どころがほとんどなかった。
もっとチリならではの何かが欲しかった。

年に1本作られるか作られないか、そんな環境の中で如何にして長編アニメを作り上げていくのか、その舞台裏を追った方がよほどドラマがあって楽しめそう。
スタッフやアニメーターを集めるところから始まって、チリだけでなく中南米の様々な国から人を集めて出来上がった作品。エンドロールに流れるスタッフの数を観ても壮大なプロジェクトだったことが想像できる。
次回作も頑張ってほしい。
牛猫

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