なはーこ

TUBE チューブ 死の脱出のなはーこのレビュー・感想・評価

TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)
3.0
狭い通路を進んで脱出を目指すお話。
謎の存在に連れ去られた先は、這って進むのが精いっぱいな狭すぎる通路でした。そんな狭い通路に待ち受ける様々な死のゲームを攻略しながら外を目指すという、ソリッドでシチュエーションなホラーです。
邦題がCUBEっぽいですが、原題は「蛇行」という意味のフランス語みたいです。ですが、本編も全体的にCUBEをリスペクトしているのかな、と思うような箇所があります。明らかに超常の力で動いているとしか思えない施設とか、何かものすごく象徴的っぽい雰囲気とか、それっぽいです。

かなり難解な映画で、おそらく深い意味があり、考察をするのも楽しそうです。が、本編だけ見ると正直置いてけぼりになるくらいの超展開です……。
また、全体的にテレビゲームっぽさを感じました。時間内にシェルターに逃げ込む感じとか、あからさまな酸の池とか。映画的な死のゲームを見ているというよりは、他人のゲームプレイを見ているような感覚です。

この閉塞感とか、所々グロい感じとか、謎だらけの雰囲気とか、嫌いではないのですがいまいち乗り切れませんでした。それまでと一転したあのラストシーンは好きなのですが。
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