chip

モーリタニアン 黒塗りの記録のchipのレビュー・感想・評価

3.9
アメリカ911テロの犯人として拘束された男モハメドと
彼を弁護する女性弁護士ナンシー

見ごたえのある骨太の社会映画だった。

明確な証拠がないまま
突然逮捕され拷問され自白を強要された。
その拷問は…
水責め、騒音、睡眠はく奪、苦痛な姿勢20時間、
その他…
これはアメリカの黒い歴史になるだろうな。。

「ロー&オーダー」や「アリーマクビル」をTVで見て
アメリカは自由の国だと思っていた…
ナンシーにこう言ったモハメドが
弱々しく笑った。

弁護士を演じたジョディ・ホスター
エンドロールに出てきた実際のナンシーとそっくりだった。

裁判で無罪を勝ち取るまでに8年拘束、
その後もさらに7年間拘束されたと。。

2016年釈放、
合わせて14年2カ月の拘束期間…

獄中で彼が書いた日記代わりの手記は
検閲によって至る所マジックで黒塗りにされていたと。
後に黒塗りの記録が出版され大反響だったと。。


拷問の様子を見て
背筋が寒くなったけれど…
戦争が頻発している今
世界中で起きていることなのかもしれない。。
本当に怖いことです。
chip

chip