第二次世界大戦中、ナチスの国策で一方的にドイツに併合させられたフランス・アルザス地方の人々。
ある日を境に
“はいっ 今日から貴方達はドイツ人”と
言われて施設に送られた若い女性たち。
邦題のように、“定められた運命”と済ますには何ともむごい仕打ちです。
そんな中で、普通の暖かい心を持った人がナチスの中にもいたというのが救いでした。
アルザス地方というとストラスブールをはじめ、風光明媚で美味しいワインがあってと私の頭の中では そんなイメージでした。
しかし今回 この映画を見終わって、色々自分なりに調べてみると アルザス地方は 中世より ドイツとフランスの間で 幾度も領有権をめぐって 紛争 戦いに巻き込まれたエリアなのでした。
歴史の大きな渦に飲み込まれながらも、
日々の暮らしを刻んで 現在の発展に繋げてきた由緒ある街だとわかりました。
淡々とした流れの静かな映画でしたが、女性 主役2人の演技も含め、良い作品でした。