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くれなずめのkuuのレビュー・感想・評価

くれなずめ(2021年製作の映画)
3.5
『くれなずめ』
映倫区分G.
製作年2021年。上映時間96分。

松居大悟監督が、自身の体験を基に描いたオリジナルの舞台劇を映画化。

6人の仲間のうち、主人公・吉尾和希を成田凌、舞台演出家として活躍する藤田欽一を高良健吾、欽一の劇団に所属する舞台俳優・明石哲也を若葉竜也、後輩で唯一の家庭持ちであるサラリーマン・曽川拓を浜野謙太(バイプレーヤー街道まっしぐら)、同じく後輩で会社員の田島大成を藤原季節(最近よく目にするなぁ)、地元のネジ工場で働く水島勇作を目次立樹がそれぞれ演じる。
滝藤賢一、前田敦子、城田優、ババロアじゃないパパイヤ鈴木に、四千頭身・都築がチョイ役ででてた。

タイトルの『くれなずめ』は、日が暮れそうで暮れない様子を表す“暮れなずむ”を変化させて命令形にした造語で、『前に進もうとも様々な障害が立ちはだかったままで思い通りに進めない』という意味合いとしている。

高校時代に帰宅部でつるんでいた6人の仲間たちが、友人の結婚披露宴で余興をするため5年ぶりに集まった。
恥ずかしい余興を披露した後、彼らは披露宴と二次会の間の妙に長い時間を持て余しながら、高校時代の思い出を振り返る。
自分たちは今も友だちで、これからもずっとその関係は変わらないと信じる彼らだった。。。

映画の内容の良し悪し別として、タイトル
『くれなずめ』
と付けたとこや、
キャッチコピー
『泣きたいのに笑えて、笑いたいのに泣ける』は巧いなぁ。
評価ポイント+1ポイント個人的増量中。

号泣ってほども、爆笑もカッさらってもくれない(むしろサブなるが)くれなずめ、しかし、不思議な感情の浮遊感を覚える。
死という重くなりがちなテーマにもかかわらず、ホロっときそうになったかと思えば、クスっと云う場面もツボに入ればある(生憎、小生はサブくてブルッときたけど)青春や友情が染みる映画っすね。
ただ、それが合致するか否か、ハッキリ二分されそうな作品作りです。
小生は微妙かな。
キャスティングは、役者さんを見ているだけで個人的には何となく楽しい。ドップリとそないな時代を過ごして、それなりに満喫してたであろう彼らを見てたら、微笑ましく、小生も素直に生きてたらきっとこないやったやろなぁと、空想心で頷きながら鑑賞しました。 
ただ、彼らのグループには入りたくはないのは確かかな。
自分自身が描く、楽しい学生時代ならこんなんかなぁと空想は弾んだ。
🎼シャボン玉飛ンダ
  屋根ヨリ高ク
   フーハリフハリ
  ツヅイテ飛ンダ
 シャボン玉イイナ
  オ空ニ上ル
   上ッテ行ッテ
    帰ッテ来ナイ
     フーハリフハリ
      シャボン玉飛ンダ
のは小生の空想もやけど、今作品も同じかな。
終盤のダダっと畳み掛けるような演出。
これまた、物語の良し悪し別として、それが、ホームランになるか、
空振りかは見る人次第気分次第タイミング。
でも、そのフルスイングした感じは、むしろ爽快やったかな。
青っちょろい時に、友が逝き見送った時の、
俄に信じられんかったり、
どこか現実味が無かったり、
ムシャクシャしたり、
割り切れなかったり、
まぁそれらを簡潔に
『腑に落ちない』
って表現できるんやろけど、実際は色んな心が錯綜して、なにかしらの形にしたいって気持ちになるんは、小生もガキの頃に親友を亡くしてるし、よ~ぅわかる。
やり直したシーンは、人によったら、ナンやねん、なんてことあらへん場面やん、って思って当然やけど、最後くらい真摯に逝く者へ向き、キッチリして送りたかったって、単純な思いは、かなり分かる。
彼らへは、どうでもええしメチャメチャにしたれ~って意味不明な応援をしてたかな。
切なくも何とも表現しにくい作品でした。
ただ、今作品は誰彼と薦めれる作品ではないような感じですし、監督の頭ん中はかなり
イッちゃってる?

イッちゃってる☝👨‍🦲。
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