ゴエフト

ある役者達の風景のゴエフトのレビュー・感想・評価

ある役者達の風景(2021年製作の映画)
3.7
すっかりコロナ禍が過ぎ去った現在、コロナ禍真っ只中がテーマのこの作品を観るとなんとも息苦しさに苛まれた。
誇張して描いているわけでもないのに、見えないものに見えないからこそ恐れ、国の施策に脅され国の冷たさを肌で感じたあの時を思い返した。

音楽や演劇は基本的に密でおこなわれるから、緊急を要さないと締め付けられた。

肉体が躍動し、歌い踊る演劇や音楽は人間に必要だと思う。
求める人の多さではなく、一人でもそれを欲していたら必要とされているということ。
悲しい死に方、死なせ方をなくするために。

コロナ禍を振り返ると背筋がゾワッとして、二度とあんな時代は来てほしくない。
そう思わせてくれる作品でした。
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