千里

いつか、どこかでの千里のネタバレレビュー・内容・結末

いつか、どこかで(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

トレイラーの雰囲気に惹かれて観賞。ロードムービーというところにも惹かれたのだけど、ロードムービー要素は序盤に少しで、後は見知らぬ土地を気ままに旅するといった感じの印象だった。

クロアチア、セルジアのベオグラード、モンテネグロと、普段あまり見慣れない美しい街並みや哀愁漂う雰囲気はトレイラーで期待した通りで良かった。

ただ、画作りがドラマっぽかったのと、時々入るよく分からないワンシーン、ぶつ切りで次に進む章立てられた構成はちょっといまいち。オチにしても結局何を伝えたかったのかよく分からない感じではあったかなと。

その上で本作から感じたのは、別れの美術館で失った恋人の壊れたスマホを見た寂しさから、インスタ仲間の友達に会いに気軽に別の国へ行くフットワークの軽さだったり、行く先々で割とがっかりな目に遭いながらも出会う人たちは良い人たちが多かったり、ラストのオチにしても、リアルでありそうな感じに撮られた作品なのかなって。主人公が旅をあまり楽しそうにしてない辺りからもそんな風に感じた。ちょいちょい不穏な展開になるんじゃないかと思ってしまうような部分もあってドキドキしたけど、良い人ばかりで良かった。

不思議とたまにはこういう映画もいいもんだと思える映画だった。
千里

千里