Sapioet

彼女の告発のSapioetのネタバレレビュー・内容・結末

彼女の告発(2020年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

まず何より、こういうテーマの映画がたくさん作られていくことの重要さを感じる。

声をあげようとしてもあげられない人が五万といる中で、
懸命に声をあげても、
その声に耳を傾けてもらえない、
信じてもらえないなど、
苦しいシーンはたくさんあれど、
未来は明るいと思わせてくれる最後。

ただ、悲観的な私は、
現実はまだまだもっと苦しいことがあるのではないか、
まだまだ描かなければならないことがあるのではないか、
結局教授などの権力者側が勝ってしまうという現実に溢れているのだろうな、、と思ってしまった節もある。

でも、そういった意味でも、
やはりこうやって、声をあげていく女性の物語は非常に重要であると改めて思いました。

アディーチェもナイジェリア出身。
ナイジェリア、女性パワーがすごい。
本当に尊敬するし、これに続きたいと思う。




追記。

この作品へ、最大の敬意を払いつつ、

このくらい明確な犯罪
(レイプや脅迫)とはまた別途、

恋愛なのか、セクハラなのか、
はたまた、仕事なのか、
不確かな男女のやりとり
(しかしそれは結果、どちらかにとってのトラウマになり得る)という事象も、
世の中にゴロゴロ転がっている。

予期せずして、不慮の事態で、
恋愛なのか、レイプなのか、
わからない(が、それはレイプ)という
際どいところに貶められた女性の
苦悩を描く作品も、
たくさん観てみたいと思った。
Sapioet

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