勘当していた息子の死に伴い、彼が経営していたサンフランシスコのゲイバーに足を踏み入れる母親の話。いわゆる"いい話やねぇ"系の映画です。話はサクサクと進んでいき、90分とコンパクトにまとまっていて好印象。よく言えば無駄がなく効率的に組み立てられている作品ですが、その効率の良さがちょっとあまりにも行き過ぎているような...
終盤の大団円に直接つながるものだけが厳選されて作中で提示されるエピソード、人物、セリフ。もうね、無駄がなさ過ぎて登場人物はもはや血の通った人間ではなく大団円を迎えるための"道具"と化しとるんよ。
それゆえに確かにストーリー上は大団円ではあるけれど、登場人物という視点でみると結局リッキーが亡くなったことに対する心の傷は誰もフォローされたり癒されているという感じがしない(というかそもそもどう彼の死を受け止めているのかわからない)し、結果として彼の死は放置されたまま、と少なくとも観ている方には思えました。
オリジナル曲なのかな？劇中歌がぱっとしないのもちょっと残念。普通に盛り上がる系の既存曲でよかったのでは...
ストーリーは普通に素敵だと思う😊一方、この感じで実話ベースというわけでもないとなると、確かに皆様書かれている通り「ご都合主義」と言われても仕方ないかな😅
