ちびねこ

ドライブ・マイ・カーのちびねこのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
3.5
【祝】アカデミー国際長編映画賞受賞記念

ずいぶん前に観たのになかなか書けなかった作品。
これを機に書いてみようかと思いました。
結論から言うと私にはあまり響かなかったです。
1回目を観終わって…
うーん、よく分からん。
もう1回チャレンジ…
うーん、やっぱり分からん。
あらすじ&ネタバレを読んで…
うーん、それなりに納得。
そもそもこの作品に出てくる舞台「ワーニャ伯父さん」と「ゴドーを待ちながら」を知らなければ理解しずらいとか、そんな前知識ありきの作品自体について行けない。
ここが結構 大切な部分なのに。

冒頭のSEXシーン、モデルルームのような自宅、抜けるような透明感のある美人妻、中年夫婦なのにやたらとボディタッチが多い、赤いSAAB、寡黙な洒落っ気の無い女性運転手、ルーフ全開で2人して煙草を持つ手を思い切り突き上げるシーン…
こういうのって村上春樹ワールドなのかな?
お洒落な雰囲気があちらこちらに漂って…

















いなかった。
残念。
なぜなら、日本が舞台だからと思う。
これは完全に海外にウケる作品で、濱口監督は最初からそれを狙っていたのでは?

それから、この作品の1番の見所は?
ほとんどの人が、車の中で西島秀俊と岡田将生が話すシーン。
特に岡田将生の台詞の長回しには圧巻でした。
そこなんだーーー!!!
あのアップの綺麗な顔が良かったんだーーー!!!
では、絶対に無いと思うけど(笑)
最近、岡田将生の演技が褒められる事が多くてチョット嬉しかったりします。
完全に個人の感想です(笑)

響かなかったとはいえ、3時間はあっという間で、決してつまらない作品では無かったです。
まだ未鑑賞の方、是非とも上記の2つの戯曲を読んでから鑑賞すると、より良いものが得られるのではないでしょうか?
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