モリシ

ジョー・ベル ~心の旅~のモリシのレビュー・感想・評価

ジョー・ベル ~心の旅~(2020年製作の映画)
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「想像してみてください」
本当に。
想像が難しいなら、せめて考え続けてほしい。そして傷つけることはしないでほしい。
作品として残されるべき実話。
その苦しみを一緒に想像するべき実話。

「想像してみて」なんて、本来子供が大人に言う言葉じゃないのよ、、、


旅の当初ジョーはあまり冷静になれていなかったのかなと思う。
寛容さを説くことといじめ撲滅を広めることは似ているようで違うと思うから。
何の為とか目的地はどこなのか、よりもある意味、ジョー自身が冷静になって受け入れるための旅だったのだと思う。

そんなジョーを否定もせず見守っていたローラ(妻)はいつもジョーの数歩先を見ているような人で、人柄が素晴らしい。
息子のためでもあっただろうけど、1番はそれが夫のためになるのだと信じていたんだと思う。

劇中ではあまり触れられていなかったけど、ジェイデンを受け入れていた高校の女性陣も閉鎖された地域社会の中でかなりできてる人たちだなと思った。


映画を観る前にアメリカの地理を知っておけば良かった。
調べると確かにオレゴンからニューヨークはしっかりアメリカ横断ルート。
休まず歩いて41日かかるそう(GoogleMap)。


映画好きな人は様々な話に触れているだろうから、寛容な人が多いと勝手に思っていたけれど、
こちらの映画のレビューは残念な言葉が散見されて悲しい。

レビュー自体も少なくてショック。
多くの人に観てほしい。