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皮膚を売った男のcharoのレビュー・感想・評価

皮膚を売った男(2020年製作の映画)
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現代アート、表現、難民、人権、自由、
たくさんの切り口を一作へ落とし込み、
いろいろな角度から社会に向き合う時間をくれる作品。


それぞれがどのような立場にあって、
どのような選択をしていくのか、
それら全てを俯瞰してみた時、
今ある問題に直面した気がした。


最近見た中でもずば抜けて脚本が素晴らしいのと、
色調やシンメトリーを意識した映像からも、
映画としての芸術性の高さも感じられた。


実際にある作品からインスピレーションを受けて、
この作品が生まれていると思うと考え深い。
(実際モデルになった方は自分の意思で、
死後も作品として展示されることを希望したそう)


背中を見せる行為が、“顔のない“
という意味を彷彿とさせるのも鳥肌。


一度見たら脳裏にこびりつくくらい、
見た後までちゃんと余韻が残る、圧倒。
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