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皮膚を売った男のachakoのレビュー・感想・評価

皮膚を売った男(2020年製作の映画)
3.8
皮膚を売った男……邦題がリアルすぎる

シリア難民のサムを追っているのだが
不当逮捕で恋人と離れ離れになってしまい
彼女に会いたいがために自らの背中をアート作品として売買契約してしまう

そこまでして彼女との愛を貫きたかったのかと思ってしまう

アート作品としては斬新過ぎるしポスターになった時は意外にも素晴らしいとさえ感じられた

作品として自由の身を確保したはずのサムだったが思わぬ方向へ行く展開に…
ただ芸術家の人が理解のある人物で良かった

またシリア難民の苦悩にもスポットが当てられていて母親の無惨な姿が映し出され
生きるための選択肢になると自分の事しか考えていなかったことを思い知らされる

何か行動を起こすには勇気がいる
今作では勇気を与えてくれた作品のようにも思えるがシリア難民としてみれば拘束され助けが必要ではと勘違いされる行為でもあった


全ては恋人と一緒になるための選択肢だったんですね
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