ペコリンゴ

ミリオンダラー・スティーラー 史上最大の作戦のペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.2
記録。
愛ではなく金。

アルゼンチンで実際に起きた銀行強盗事件をベースに事の顛末を映像化したクライムドラマで割とコミカルなとこあり。

きっかけは銀行の前にあったマンホール。下水道を通って侵入できるのでは?と考えるわけだけど、そう思ったとしても実行に移すっての普通無いわけで、その行動力にはある意味憧れる。

リーダー格の主人公を始めとする犯行グループはほぼほぼ素人。にしては練られた計画と手際の良さで、上手いことやるなぁって風には思わせてくれるけど、ラテン系のオジさんばかりの面子ではちょっと華が無いか。アルゼンチンの俳優全然知らないしなぁ。

ジャケ写の売り文句にもあるように、本国では大ヒットした作品らしく、確かに誰も(物理的には)傷付かず、犯人たちが負うペナルティも驚くほどに軽いこの実話には、語弊を恐れずに言うと夢がある。

コロナ禍の影響もあるのだろうが、アルゼンチンの貧困率は40%台らしい。国民の約半数近くが貧困に喘いでいる状況で、本作に触発された同様の事件が再発しないと良いのだけど。