暴力と破滅の運び手

あの夏のルカの暴力と破滅の運び手のレビュー・感想・評価

あの夏のルカ(2021年製作の映画)
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一見するとあまりにジブリ(魔女宅+茄子?)って感じなんだけど、なんとなく『君の名前で僕を呼んで』が売れてるのを見たディズニーが、対象年齢をぐっと落としつつそういうのを作ってくださいと言ってできた映画だったり、する……?
ものすごいスペクタクルはないけど、知識を得るごとに変化していくルカの想像世界とか、水かけ妖怪と化す両親とか、よかった。シーモンスター的に魚は食べていいの……? 1種類のパスタしか作れないパパの父性が全てを解決するエンドはやや剛腕だけどまあ……いいんかな……
外れ者同士で親分子分をやる感じはイタリア映画的というよりイタリアンマフィア映画的な感じがした。ちょっとだけアルベルトはルカのことが好きなのかなと思った(声変わりしてるし…)と思ったけど、英語版Wikipediaを読んだ限りでは監督にそういう意図はなく、そういうロマンス的なものを覚える以前の子供時代の話、だそう。