Kota

続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画のKotaのレビュー・感想・評価

3.5
ゴールデングローブ賞やアカデミー賞で何かと話題になった風刺コメディ。一応前作の続編だけど、この作品からでも特に違和感はなし。ストーリーは説明しても意味ないと思うので割愛で、とにかく社会風刺を織り交ぜた体当たり演技が凄い、どこからどこまでが台本なのか全くわからない一般人やご本人を織り交ぜたブラックユーモアの最骨頂。

サシャ・バロン・コーエンは元より、娘役を演じてアカデミー助演賞にノミネートされたマリア・マカローヴァが半端ない。お惚けたような性格から飛び出す不謹慎な下ネタのオンパレード、なのに後半自立していく過程はなんか感動させられるそのギャップにやられた。アメリカの政治家(そのバックボーン)はよく知らないから、そこの皮肉だけは上手く掴めなくて残念。

サシャは前作の撮影の間に100回近く警察に通報され、銃で撃たれる可能性が2回あったというのに、今回もこの映画を作るのをやめなかった。そしてこれがアカデミー賞含め沢山ノミネートされている事に時代の変化点(というか性格の悪さ)を感じる。オーストラリアでトム・ハンクスにコロナ移したシーンと、最後の女子の代わりに男子を売りに出したって積み荷の宛先がK・スペイシーって書いてあったのはマジでわらった(笑)前作よりは嫌悪感も少なくプロットもまともで(?)見易かったかな。とゆうか前作が色んな意味でヤバすぎた。
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