すいかのたね

オールドのすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

オールド(2021年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

完全に根本までネタバレしていますので、ネタバレ厳禁な方は読まない方が良いかと思います!!

予告の時点で『何か時間が早く過ぎるらしいビーチに行った家族…この人たちの運命や如何に!』ということで、ともかく時間が早く過ぎるらしいということは知ってる範疇でした!


真相の部分
『たまたま肉体的な老化が進むビーチを発見した製薬会社が』
『持病を持つ人間を招待して、肉体的時間経過の速さを利用し、短時間で効果的な新薬の治験を行っていた!』
という内容となります。これは明かされると『なるほどね~!』となりそれなりにスッキリしました!
ただ、このラスト10分くらいに物語的な力を振っていて、途中経過の部分はワリと普通というか、ご都合感があったし、オチで老化現象のリアルな事情に踏み込んだので、ビーチで起こることの不気味さは薄れてしまったのも正直なところでした。


老化するまでの経緯
老化と言いながら…本作では思ったより老衰では死なないです(笑)。いや色々笑い事ではないですけど、当然皆そのビーチから脱出を試みたり、錯乱したりするので、老衰とは違うベクトルでお亡くなりになります。
まあ製薬会社にとっては、薬がどれくらいの時間効くかが焦点なので、出来るだけ引っ張って貰えればいいんでしょうが、これはタイトルからするとちょっと微妙な気はしました。


老化と精神面、知識面の変化
肉体的に老化するビーチですが、何故か精神面も成長したり、知識も豊富になったりします。ここはかなり物語的ご都合主義を感じてしまいました。
まあ本当に子供のまま体だけ大人になっても、脱出したところで何にもできないと思うし、途中経過の話の展開も難しいので、しょうがないんですけどね~。
しかし終盤、老いた夫婦の描写はしんみりしててかなり好きでした!


ちょっと文句っぽい感じで書いてますが、やっぱりラストで『おおっ!』と思わせてくれる部分が大きく、最終的には楽しめた作品となりました!!…あとトーマシン・マッケンジーの水着姿が2つともグッド(笑)。

本当にこういう場所があったら…人まで使うかはともかく、ありえん話じゃないかもなあと思ってしまうのも不気味かな~。
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