YAZ

サン・セバスチャンへ、ようこそのYAZのレビュー・感想・評価

3.8
ウディ・アレンの観る

例の騒ぎで劇場公開絶望視さ
れていたのに4年を経てのま
さかの公開。アレン大好きと
しては当然劇場に足を運ぶで
あります。
スペイン映画祭を舞台にした
安定のアレン映画でした

アレンの分身と思われる中年作家が若き
イケメン映画監督のエージェント務める
妻に同行して映画祭に参加するが

妻とイケメンの関係疑い心労からか心臓
痛い連発なネガティブ男の心の迷走劇。
ブツブツな独り言は少なめかもしれんけ
どこの分身キャラは過去作でアレンが演
じた定番中の定番でまたかと言われれば
またかだけど安定と言えば安定で

スペインという土地柄のせいか陽の空気
で心臓痛いのもころっと忘れる出会いも
有ったりしての夫婦それぞれのアバンチ
ュール劇も有りますがネガティブ男の
バタバタぶり見てるのが一番楽しい。
これこそがこの類のアレン映画ではない
かと個人的には思ってるので特別感は
無いけど面白かった

分身演じると何か違うな~が過去作で
チラホラありましたが本作のウォーレス
・ショーンは違和感なかったのではない
でしょうか

心乱れるネガティブ男の夢やら妄想やら
劇でアレンが尊敬するベルイマンやフェ
リーニその他の名作が引用される。
有名作ばかりなのでほぼ観てましたが
「皆殺しの天使」のシュールさの使い
方が物語の一部としても理に適っていて
一番かな~と

本当の最新作公開を楽しみに
YAZ

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