ゆきえ

頭痛が痛いのゆきえのレビュー・感想・評価

頭痛が痛い(2020年製作の映画)
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「死にたい」と言葉にする少女2人は
「死にたい」を擦り合わせていく。

本気で死にたいと思っているのか。
「死にたい」って言ってるだけで本気で死ぬ気はないでしょ。

と軽く見る人、非難する人が現実にも沢山いるけれど、
本気だろうが本気じゃなかろうが
「死にたい」と発してしまう精神状態なんだ。

この作品に出てくる少女のように
「死にたい」と言う言葉で形容して
バランスを取ろうとしている人はきっと沢山いるだろう。

色々曖昧なので
もっとちゃんと描いてと思う人もいるかもしれない。
でもそれだと「映画」として終わってしまう。
他人の気持ちを完璧に理解するなんて出来るわけがない。
答えが欲しくなるかもしれないけれど
「なんで?どうして?」って真実を知りたいと願うだろうけれど、現実ではそれを知ることは出来ない。

自分のことを話すのが苦手な人。
自分に厳しくて真面目な人だったり、自分より他人を優先してしまう優しい人だと思う。
愚痴をこぼすことが悪いことだと思わないで欲しい。
普段から些細なことでいいから自分のことを人に話すようにしてみて欲しい。
その方が辛くてしょうがない時も人に話しやすくなると思う。
理解してもらおうとしなくていい。
ただ話すだけでいい。
甘えて欲しい。

もはや映画のレビューじゃなくなってしまった…。でもどうしても他人事には思えず。
観終わった後も終わった感覚がなく
ずっとグルグル考えてしまいました。
ゆきえ

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