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ザ・フラッシュのYYamadaのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
3.7
【DCエクステンデッド・ユニバース】
⑬ザ・フラッシュ

◆登場ヒーロー
・フラッシュ
・バットマン
・ワンダーウーマン
・スーパーガール
◆ヴェラン:
・ゾッド将軍
◆ミッション:
・歴史改変の影響の排除
・ゾッド将軍による地球植民地化の阻止
 
〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・地上最速のヒーロー、フラッシュことバリー・アレンは、そのスピードで時間をも超越し、幼いころに亡くした母と無実の罪を着せられた父を救おうと、過去に遡り、バリーと母と父が家族3人で幸せに暮らす世界にたどり着くが、その世界はスーパーマンやワンダーウーマン、アクアマンは存在せず、バットマンは全くの別人になっていた。
・さらに、かつてスーパーマンが倒したはずのゾッド将軍が大軍を率いて襲来し、地球植民地化を始めたことから、フラッシュは別人のバットマンや女性ヒーローのスーパーガールとともに世界を元に戻し、人々を救おうとするが…。

〈見処〉
①時空を超え「最強」終結。
 世界をこの映画が変える——
・ザ・フラッシュ』は、DCコミックスの同名のキャラクターをベースとしたスーパーヒーロー映画。「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCEU)の13作目の作品。
・監督は『IT イット“それ”が見えたら、終わり。』のアンディ・ムスキエティ。
・DCコミックス原作のヒーローが集結した『ジャスティス・リーグ』(2017)にて本格的にスクリーンに登場した地上最速のヒーロー、フラッシュを主人公に描いた本作。フラッシュ/バリー・アレン役は引き続きエズラ・ミラーが演じ、ベン・アフレック、ガル・ガドット、ジェイソン・モモア、ジェレミー・アイアンズも『ジャスティス・リーグ』から続投。
・また、ティム・バートン監督版『バットマン』(1989)と『バットマン リターンズ』(1991)でバットマンを演じたマイケル・キートンが約30年ぶりに同役に復帰。
・『マン・オブ・スティール』でスーパーマンの宿敵ゾッド将軍を演じたマイケル・シャノンも同役で再び出演。
・スーパーガール役には長編映画初出演となる新鋭サッシャ・ガジェが抜てきされている。

②結び…本作の見処は?
◎: マイケル・キートンによるバットマンやCGで甦る往年のクリストファー・リーブのスーパーマンに加え、陽の目を見なかったティム・バートン版スーパーマンの某俳優まで登場。DC映画50年の集大成作品として、往年のファンは堪らない作品。
◯: 評判の悪かったヒーロー終結映画『ジャスティス・リーグ』(2017)であるが、同作品と地続きのストーリー展開が功を奏し、フラッシュのキャラクター説明を省略し、過去改変のメインテーマに絞った作品構成となっている。
◯: ジャスティスリーグのメンバーに加え、ラストには、2度とDC映画にはカムバックしないであろうと思っていた、往年の主演俳優も登場。カメオ出演の豪華さは歴代有数の作品。
▲: アクションのクライマックスは冒頭のゴッサムシティの大災害シーン。作品が進むほどアクションの印象が弱くなる稀有な構成。
×: いま流行の「マルチバース」世界観にて、マイケル・キートンによる往年のバットマンにフォーカスするが「BAT DANCE」などプリンスの楽曲、ジャック・ニコルソンのジョーカーの存在など、ファンが見たいシーンやオマージュは登場せず。マーベル作品の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)が歴代スパイダーマンの世界観を踏襲して感動を与えていたことから比較すると、本作は大いに期待外れ。
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