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ザ・フラッシュのkuuのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
4.0
『ザ・フラッシュ』
原題 The Flash.
映倫区分 G
製作年 2023年。上映時間 134分。
地上最速の能力を持つDCヒーロー、フラッシュが主人公のアクション。
過去に戻ったフラッシュが取ったある行動により、現在の世界に歪みが生じてしまう。
『IT/イット』シリーズなどのアンディ・ムスキエティがメガホンを取る。
『少年は残酷な弓を射る』などのエズラ・ミラーのほか、サッシャ・カジェ、マイケル・シャノン、ベン・アフレック、マイケル・キートンらがキャストに名を連ねる。

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超高速で移動する能力を持つ、フラッシュことバリー・アレン(エズラ・ミラー)は、過去に戻って亡くなった母親の命を救う。
彼のその行動は現在の世界に影響を及ぼし、スーパーマンらはおらず、バットマンは全くの別人になってしまう。
さらにかつてスーパーマンによって倒されたはずの敵が大軍を率いて地球に押し寄せたため、フラッシュは世界を元通りにして人々を救おうとする。

2014年から米CWにて放送が始まったアメコミシリーズのドラマ『THE FLASH/フラッシュ』にはお世話になってます。
(こちらが一方的に)
また、アンディ・ムスキエティ監督にとっては初の非ホラー、ホラーじゃない映画となるしなぁどないやろ?。
なんて期待と少々の不安を抱いて観に行った。
今作品は、個人的にはあらゆる期待を超える傑作でした。
スーパーヒーロー映画の水準を高く設定するものやった。
アンディ・ムスキエティ監督の細部へのこだわりと、息を呑むような映像を作り出す能力は比類がないほどでした。
また、1コマ1コマが目の保養になるような、見事に実現された世界に没入させられたし、衝撃的なアクションシーンからスローモーションの魅惑的な使い方まで、すべてのショットが完璧なまでに丹念に作られ、爽快で視覚的に美しい体験を生み出しています。
加えて、今作品に出演する俳優たちの演技は巧みやった。
キャスティングチームは、キャラを完璧に体現する才能ある人たちを集めたことに拍手を送りたい。
主役のエズラ・ミラー演じるバリー・アレンの演技は圧巻でした。
彼はスカーレット・スピードスターの本質を難なくとらえ、この役に深みとユーモア、そして感情的な共鳴をもたらしていました。
アイリス・ウェストや、イカれた敵役など、脇役も同様に素晴らしい演技で、この映画をさらに高みへと導いています。
ストーリーは、ストーリーテリングの勝利かな。
SF、アクション、ハートフルな瞬間などの要素をシームレスに織り交ぜ、冒頭から心をつかむ物語を作り上げています。
プロットには、ひねりやでんぐり返りじゃない、予期せぬ驚きがありハっラハラ、ドっキドキさせてくれた。
スーパーヒーローのスリリングなアクションと心の奥深さを見事に両立させ、真に魅力的な体験をもたらしたのは、脚本家の腕の見せ所やった。
今作品は多くの点で優れていると思うが、CGIのクオリティは唯一の弱点と云えるかも。
しかし、今作品はCGIをストーリーテリングに不可欠なツールとして巧みに活用している。
また、実写とうまく融合し、リアルとファンタジーのバランスが取れた世界観の創造に貢献してるのは確かかな。
視覚効果チームは、最も複雑で複雑なシーンを見事にこなした献身的な才能を賞賛されるべきです。
CGIは全体的に完璧とは云えないが、映画の物語に与えた全体的なインパクトは大きい。
『ザ・フラッシュ』は、個人的にはスーパーヒーロー映画の最高峰の一つになったし、このジャンルにおける卓越性の新たな基準を打ち立てたかな。
今作品は忘れがたい痕跡を残してくれたし、驚きと喜びの感覚に火をつける映画体験となった。
息をのむような映像に、巧みな演技、そして、魅力的なストーリーで、スーパーヒーロー映画が達成できる輝かしい見本のような作品でした。
さらに、今作品は、DCエクステンデッド・ユニバースの前時代から期待されるジェームズ・ガンの時代への移行にふさわしい役割を果たしますし、トーンは、先見の明のあるザック・スナイダーの過去の作品と比較して、明るく軽快な雰囲気に傾いています。
とは云えスナイダーバースの意義と影響を損なうものではない。
その代わりに、今作品はDCEUの進化したクリエイティブな方向性と一致する新鮮なアプローチを採用してたし、ジェームズ・ガンの指揮の下、この先何が待っているのか、楽観的でエキサイティングな感覚を注入し、シリーズの有望な新章をくっきりマークしてくるんちゃうかな。
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